台湾南部の都市「高雄」。この街にはアメリカの旅行サイト【Travel & Leisure(トラベルアンドレジャー)】が2012年に「世界で最も美しい駅」第2位に選ばれた美麗島站(美麗駅)があります。この駅を目当てに世界中から観光客が来るそうです。
美麗島の歴史
『美麗島』は台湾の民主化に大きな影響を与えた場所です。
「中国国民党」が一党独裁で統治していた頃の1979年に「民主自由化」の実現を目標にしていた方達が「美麗島」という雑誌社を設立し活動していました。
しかし、次第に政府との対立が激しくなり、デモ隊(民主化活動家)と治安部隊・警察が対立するにまで発展。活動家が次々と逮捕され起訴され言論の弾圧に遭った事件「美麗島事件」の場所として歴史に刻まれています。
そんな民主化運動の事件が起こった場所に自由と民主主義の象徴として美麗島駅は設計されたようです。
美麗島という名前は「美しい島」を意味するポルトガル語「フォルモサ(Formosa)」に由来するそうです。
光のドームの詳細
美麗島駅の一番のみどころ、地下1階の構内中央改札口ホール。ここに直径約30メートルにもおよぶ世界最大級のパブリックアート「光之穹頂(光のドーム)」があります。光のドームはイタリアの芸術家「ナルシサス・クアグリアータ(Narcissus Quagliata)」が4年半の歳月をかけ、なんと4,500枚ものステンドガラスを全て手作業ではめ込んだそうです!
2015年からは、一日3回光のショーが行われており、ステンドグラスアートが幻想的に変わっていきます。幻想的な光景は光に吸い込まれていく感覚になりここが「駅」だということを忘れて立ち尽くしてしまいます。
ショーの時間
- 11:00
- 15:00
- 17:00(土・日のみ)
- 19:00(金・土・日のみ)
- 20:00
光のドーム(光之穹頂)
本当にきれいさ~
まとめ
2008年に開通した高雄市の「美麗島駅」。地下鉄(MRT)のオレンジライン(橘線)とレッドライン(赤線)が交差する駅として多くの人に利用されています。
私たちも空港からホテルへ向かう時や「六合夜市」へ行く際は美麗島駅をよく利用します。
歴史と文化が織り成す美麗島駅で足を止め、パブリックアートの「光之穹頂(光のドーム)」に込められた台湾の想いを感じてみてはいかがでしょうか?
路 線 | 高雄捷運橘線(オレンジライン) |
駅 名 | 美麗島站(美麗島駅) |
住 所 | 800高雄市新興區中山一路115號地下一樓 |
電話番号 | 07-793-8888 |
営業時間 | 07:00~23:00 |
WEB | https://www.krtc.com.tw/ |