台南市の麻豆地区にある麻豆代天府(マードウダイティエンフー・Madou Daitian Temple)という廟へ行ってきました。敷地面積が約10,000坪あり、廟の他に宿泊施設やフォトジェニックなオブジェ、遊具、麻豆代天府十八層地獄というお化け屋敷のような地獄めぐりなどテーマパークやアトラクション施設のような派手で鮮やかな寺院は、何時間も楽しく過ごせる不思議な場所だったよー!
麻豆代天府の歴史
明朝末期に建廟された麻豆代天府は台湾全域における王爺の本廟として今日においても崇拝され続けています。また廟としての規模が最も大きいこともあり、その信者の数も大変多いです。麻豆代天府は李、池、呉、朱、范の王を祭っており、「五王廟」ともよばれています。明朝末期のころ、王船が中国大陸の沿岸からこの地に漂着し、その土地の人々が簡素な廟を立てて奉ったことから、「保寧宮」とよばれるようになりました。これがその後の麻豆代天府の前身である廟となりました。「保寧宮」はその後地理的原因もあって損傷がひどく、別の場所への移転を余儀なくされました。その移転後は「保安宮」とその廟名を改められました。1955年に地元の長老が金策に奔走し、また信者の惜しみない寄付もあって、「麻豆代天府」がかつて「保寧宮」があったところに建廟されました。廟内は度重なる改修を経て壮観な現代建築様式に生まれ変わりました。ただ部分的な装飾に関しては、現在でも伝統的な泉州様式を残しています。いつも参拝に訪れる人々が絶えず、台南においては、南鯤鯓代天府に次ぐ盛況を誇っています。
台湾交通部観光局より
カラフルな卵形の観音堂
正門から入ると左手に大きな卵のような形をした建物があります。発色のいい水色をベースに色とりどりに施された観音堂は目を引きます。高さはビルの6階くらいのあるでしょうか。かなりでかいです。
中には「觀音大士」が祀られていて、外観とは違った落ち着いた雰囲気で参拝することができました。壁画も素晴らしくひとつひとつ丁寧に描かれています。本当に台湾の寺院や廟は細部まで細かくて素晴らしいです!
宿坊の部屋数がすごい!
正門右側には巨大なホテルのような宿泊施設があります。この寺院は台湾全土から参拝者が来るそうで、その方たちのための「進香園」と呼ばれる宿坊になっているようです。収容可能人数は2,000人までで、信者だけではなく一般の方でも宿泊できるそうですよ!
巨大でカラフルなドラゴン《五彩巨龍》
本殿の後方には長さ1,620m、高さ114m、 幅150mもある色鮮やかな巨大ドラゴン(五彩巨龍)がそびえ立っています。こちらは台湾雑誌の表紙になっていたり、SNSなどでフォトジェニックスポットとして有名になりましたね。
麻豆代天府の五彩巨龍は、1979年に1億元(日本円で約13億円)をかけて建設されたとのことですよ。
龍の内部は『麻豆代天府十八層地獄』と言って、「天国」と「地獄」のテーマに分かれたお化け屋敷のような地獄めぐりになっています。龍の尾は地獄への入口、ドラゴンの口は天国から地上に下りてくる階段になっています。
麻豆代天府十八層地獄
こちらが十八地獄(水晶宮)の入口です。早速入ってみよう!
ちなみに、こちらは大人40元、子供20元、営業時間は8:00~17:00までになります。
「十八地獄」は、「悪いことをしたら地獄に落とされ、罰を受ける」という恐怖のストーリー仕立てで展開しています。様々な公開処刑を見ながら歩いてみて周るのですが、人形とはいえ見た目がとてもリアルだし、怖い音楽は流れているし、人が近づいたときにセンサーで動きはじめる仕掛けあったり、ホラー映画に出演している気分。そのへんのお化け屋敷より遥かに恐怖体験ができますよ!
展望台からの眺め
五彩巨龍の後方には展望台がありますが、ビルの8階くらいの高さまでひたすら階段で上っていかなけらばなりません。相当きついですが、眺めは最高!麻豆代天府の施設が一望できます。
まとめ
台南市麻豆地区の《麻豆代天府》は様々な体験ができる広大なアトラクション施設のような寺院・廟でした。
周りには公共交通機関がないので、レンタカーやタクシー、バスで行くことをおすすめします!
施設名 | 麻豆代天府・麻豆代天府十八層地獄 |
住 所 | 台南市麻豆區關帝廟60號 |
電話番号 | +88665722133 |
開園時間 | 【麻豆代天府】24時間? 【十八層地獄】8:00~17:00 |
休館日 | |
入場料 | 【麻豆代天府】無料 【十八層地獄】大人40元・小人20元 |
駐車場 | 無料 |
web | https://www.5god.com.tw/index.html |
アクセス | 台湾鉄道「隆田駅」から「橘10番」のバス(約40分)⇒「麻豆公所」で下車 |